監督:ジャリル・レスペール 出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ、シャルロット・ルボンほか 公開中 公式サイト→「イヴ・サンローラン」 【あらすじ】女性のハイブランド。有名なイヴ・サンローラン。その創始者であるイブと |
この主役のピエール・ニネを私は初めて観たんですけど、強烈な印象で忘れられなくなってしまった。
まず本人のスタイルがマネキンみたいに整っている。ハンサム・・・かどうかはちとわからないんだけど、役の「稀有な才能に恵まれているけれども繊細で不安定」というイメージにがっちりはまりすぎて。
イブ・サンローラン本人にしか見えなくなりそう・・
内容はイブがディオールのデザインを手掛けるようになるところから、自分のブランドを立ち上げて栄光と挫折を味わいながら、パートナーのピエールと過ごしていく20年間。
二人はゲイ・カップル。でももうそんなんどうでもよくなるね。観ていくと、才能と傷つきやすさを併せ持ってるイブはもろ刃の剣で、パートナーのピエールはそれを支えていく関係でありますが、だんだんピエールがオカン的役割になっていくのです。ピエール本人としちゃあつらいよなあ。そこまで到達したら唯一無二なので、恋人の胸の中に不動の地位ではあるものの。恋人というよりは息子の反抗期や恋愛も受け止めてあげないといけなくなっちゃう。
そして何か作り出す苦悩っていうのはどんなにさせてくれても、本人にしかわからないもので。二人の関係が近いほどお互い分かち合えなくて辛いのかもしれない。
人物伝というよりは大人の恋愛映画ともいえると思います。
映画と関係ないけど、こうまで到達してる関係ってすでに同性婚でええんじゃないか。そのへんの男女の夫婦と何がちがうのか教えてもらいたいくらいだ。
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